劣化ウラン兵器の使用禁止を求める意見書(案)

 昨年5月に戦闘終結が米国により宣言されたイラク戦争では、1991年の湾岸戦争に引き続いて、大量の劣化ウラン兵器が使用された。米英軍は大量の劣化ウランを、対戦車砲やバンカーバスター、精密誘導弾、巡航ミサイルなどに使用し、イラク全土にまき散らしました。

劣化ウラン(半減期45億年の放射性物質ウラン238)は安価で重いために弾頭に多用され、戦車の装甲を貫通し内部の人間を焼き尽くす兵器として恐れられ、これが戦場で使用される際には、劣化ウランが細かいちりとなって大気中に拡散し、呼吸によって人間の肺に取り込まれたり、地下水を汚染して長期にわたって農作物を汚染することになると考えられています。

湾岸戦争後、イラクの人々や米軍の帰還兵、その子供たちに広がった健康被害の原因と推測され、国連の人権小委員会でも核兵器などと並ぶ非人道的兵器として使用禁止決議が採択されています。無差別に被害を与え、将来に生まれてくる子どもたちにまで被害が及ぶ劣化ウラン兵器は、まさに悪夢の兵器と言うべきものです。

よって、文京区議会は、政府並びに国会に対し、広島・長崎の悲惨な体験を持ち、被爆医療で高い水準を持つ日本こそが、劣化ウラン禁止の先頭に立ち、汚染の調査、医療支援などに積極的に取り組むべきだと考え、下記事項に取り組むよう強く求めます。

               記

1 劣化ウラン兵器禁止の立場を明確にし、劣化ウラン兵器の製造、保有、使用を行わないこと。
2 既に劣化ウラン兵器を保有する国に対しては廃棄を促すこと。
3 イラク戦争で使用された劣化ウラン兵器の影響について調査し、必要な医療支援を行うこと。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出いたします。

2004年  月  日            

文京区議会議長名

内閣総理大臣

外務大         あて

衆議院議

参議院議